小学校の授業中に紙の切れ端に書いて回した手紙。
セロハンテープを使ったこともあれば、便せんを何枚も消費したこともあった。
お母さんの持っている携帯電話に憧れていたあの頃は、今振り返るとすごく平和に思えます。
SNSを使えば世界中、不特定多数の人に一瞬で自分の意見を発信できるようになって、
あんなに好きだった手紙もすっかり書かなくなりました。
友だち探し
SNSってなんでも言えるように思えるけど、
実際は友だちの反応が気になってよそ行きの自分しか出せない。
自分をどう表現するかを試されている気がして息苦しく感じることもあります。
本音を言うことってとても勇気がいるし、
私は相手が多いほど言いにくくなります。
大人が友だちをつくるって難しい
私が就職した時にはすでにコロナが流行していました。
地元から離れた場所で就職したのですが、
コロナのため帰省もまったくできず、
友だちに会えなくて不安な中で新生活を過ごしました。
外出もしないから新しい友だちもできない。
職場の人は優しいけれど、仕事だけの毎日はなんとなく味気ないんですね。
学生のときはクラスやサークルで自然と人間関係の輪ができていましたが、
社会人になって自然と友だちができるって結構難しくないですか?
私は就職してからずっと「友だち欲しい」って言っています。
気軽に会えて、飲みに行けるような友達が欲しいの。
出会いと言えばインターネット⁇
出会いが無いと言ったって今は2022年。
私たちにはネットがある。
SNSで趣味の合う人同士が繋がって、すごい人は仕事にまで繋げてしまう。
だけどなんかなぁ。
すごい速さで流れていると思ったら広告ばっかりだったタイムラインを眺めていると、
自分は何をしているんだろうって疲れてしまうんです。
ないものねだりでアナログが恋しくなる
本当に欲張りなことに世界中の人とつながれるのよって言われても、
今度は手書きの良さとか物の重みを感じたくなってしまう。
そんなとき、数年前に英語の勉強のために使っていたSlowlyというアプリを思い出しました。
Slowly
Slowlyのいいとこって一言で表すとアナログとデジタルのいいとこ取りなんです。
気軽に海外の人とやり取りができるのがネット(デジタル)のいいところ。
届くまでの時間を感じることができるのが手紙(アナログ)のいいところ。
海外の人と文通とか憧れるけど、手紙を出すとなると住所を知られる心配とかがあるし、
そもそも相手を見極めるのが大変そうでなかなか一歩が踏み出せない。
臆病な私にチャンスをくれたアプリがSlowlyでした。
スマートフォンで昔ながらの文通を
Slowlyのアプリについて、ホームページから引用させていただきます。
スマートフォンで昔ながらの文通を経験できます。
インスタントメッセージが主流の世の中で、意味のある会話を求めている方のためにこのアプリは作られました。心を込めた一通一通の手紙で、世界中の人をゆっくりと、そして確実に繋げていきます。
ペンパルに出会い、手紙に封をし、切手を貼ろう – SLOWLYで世界と繋がろう!
https://slowly.app/ja/
これだけでワクワクしてしまいます。
受け身でも楽しめる
見ず知らずの人に一対一で手紙を送るのって、アプリとはいえ少し緊張しますよね。
そんなときはプロフィールを設定してこまめにログインしてみると知らない人から手紙が届きます。
まずはそれに返信することから始めてみるとよいかもしれません。
手紙を出す時にはプロフィールの文章と興味のあるカテゴリを見て相手を決めるので、
相手から手紙をもらいたいときはプロフィールしっかり充実させておくことがポイントです。
プロフィールの書き方
プロフィールの文章をどうしたらいいかわからない時には、
他の人のプロフィールを見て真似してみるのがおすすめ。
私もテンプレートをコピペして自分の趣味などを入力するところから始めました。
「おすすめの本を教えてください」などの文章を書いておくと、
はじめての手紙で本のリストを送ってくれる方もいて楽しいです。
私はある程度遠くの人の方が安心するので、
英語でプロフィールを書いています。
手紙をくれるのは日本に興味のある(アニメが好きな)外国の方が多いです。
合わなければさようなら
相手と相性が悪いなと感じたら2度目の返信をしなくてもオッケー。
1回手紙を出したからと言って、必ずその人とやりとりを続けなければならないわけではありません。
私は10人出して1人続く人を見つけるくらいの気持ちで書いています。
文章の長さ、返信の早さ、違うと思えば相手も返してこないです。
手紙を出したけど返信がこないこともよくあるので、そんなに気にする必要はありません。(たぶん)
Google翻訳を使いながら
先ほど申し上げたとおり、手紙は海外の人からがほとんどなのでやりとりは英語になります。
自分で文章を書くことも勉強になるのですが、
最近は英語の勉強よりも手紙のやりとりを続けることを目指しているので、
Google翻訳に頼ることにしています。
自分で英語の文章を考えるのも楽しいのですが、
全部がんばろうとすると疲れてしまうんですよね。
あとはSlowlyには段落という機能があって、よく使う文章を保存して使いまわすこともできます。
もらった手紙で参考になった文章を保存しておくと、自然にボキャブラリーが増えていきます。
もっと贅沢を言うなら欲しい機能
Slowlyで手紙を書いていると、封筒と便箋を使った紙の手紙を書きたいなと思うことがあります。
だけどいざ書こうとすると、レターセットを買いに行ったり、書いた手紙をポストに入れたりと、ぐうたらな私には少々ハードルが高いです。
スマホで打った手紙が紙の手紙として届く
今年、日本郵政さんがリリースしていたスマート年賀。
LINEでデザインした年賀状をそのままハガキとして送ることができるというサービスでしたが、
あんな風に実際に紙の手紙として届いたらもっと楽しそうと思います。
届くまでの時間が多少増えてもいいから。
やっぱりものとして手元に残るものって素敵ですよね。
おわりに
私は極度に自分のことを話すことが苦手なので、友だちをつくろうと思うと本当に苦労します。
できてもなんとなく表面上だけの付き合いになってしまったり…。
伝えたいけどうまく話せないということが多いので、
やっぱりこうやって文章でコミュニケーションをとれるアプリは楽しいです。
自分の気持ちをぱっと言葉にできるようにしたいんですけどね…。