無洗米のおいしい食べ方

最近スーパーでもよく見かける無洗米。洗わなくてもいいし便利だけど、普通の白米と比べると値段が高くて、コスパ重視の私は今まで買ったことがありませんでした。今回はそんな無洗米について考えてみます。

無洗米はどうして洗わなくてよいのか

無洗米の最大の特徴は”洗わなくてもよいこと”ですよね。では、どうして洗わなくてよいのでしょうか。

普通の白米は、玄米から表面のヌカを取り除いた状態になっています。でも実は白米には、肌ヌカという微量のヌカがまだ残っています。普段、洗米するのはこの肌ヌカを落とすためです。

そして、この肌ヌカまで取り除いた状態になっているのが無洗米です。だから洗わなくてもよいんですね。

無洗米に水を注ぐと白く濁るのは?

先程、無洗米は肌ヌカまで取り除いているので、洗う必要がないと言いました。でも、無洗米に水を注ぐと水が白く濁ることがあります。

「これってヌカが落ちていなかったのかな」と不安になってしまいますね。

でも、お米に注いだ水が白く濁るのはヌカだけが原因ではありません。お米のでんぷんが溶け出して、白く濁ることもあるのです。

この場合は、少しの間そのまま置いておくと水が澄んできます。気になるようでしたら、さっとお水を交換してしまうのもよいかもしれません。

無洗米は割高なのか

無洗米は決して割高ではない」と私は考えています。

”ななつぼし”という品種のお米で価格を比較すると、

  • 普通の白米(5㎏) \2,780
  • 無洗米(5㎏)   \2,880

という価格でそれぞれ販売されていました。

これだけみると、「やっぱり無洗米って高いな」と思うかもしれません。私も最近までそう思っていました。

実はこの価格差には理由があります。

普通の白米は、初めに紹介した肌ヌカのついた状態で5㎏、無洗米は肌ヌカのない状態で5㎏となっています。

この肌ヌカを取り除くことによって、お米の量は3~5%減ると言われます。

仮に3%減るとすると、普通の白米から肌ヌカの重量を引くと、5㎏中食べることになるお米の部分は4.85㎏です。

これを使って、普通の白米と無洗米のそれぞれの重さ当たりの値段を計算すると、

  • 普通の白米 2,780÷4.85≒573 ( 1㎏ 570円 )
  • 無洗米   2,880÷5=576   ( 1㎏ 576円 )

という結果になりました。1㎏当たり6円、5㎏当たりでは30円、無洗米が高いですね。

これに加えて水道代も節約できると考えれば、コスパは同じくらいと言えます。

無洗米のメリット・デメリット

「無洗米はとぎ洗いが不要で便利そうだ」ということがわかってきました。でも、無洗米のよさは洗う手間が省けるというだけではありません。

反対に、無洗米にデメリットはないのかも気になりますね。

メリット

まずはメリットです。

  • 時間短縮
  • 節水
  • 環境負荷が少ない
  • 栄養が豊富

洗う手間が省けるので時間短縮にもなるし、洗うための水を使わないので節水にもなります。

お米のとぎ汁に多く含まれる、リンやチッソは水質汚染の原因となります。無洗米ではとぎ汁がでないのでこの負担を軽減できます。

お米を洗う必要のない無洗米は、通常お米を洗う際に流れ出てしまう栄養を逃がさずに済みます。このため、普通の白米に比べて栄養が豊富になるとも考えられます。

私は、なんとなく無洗米はいろんなものがそぎ落とされ、おいしさや栄養が少ないのではないかと思っていました。なのでこれはとても意外な発見です。

デメリット

次にデメリットです。

  • 炊き方にコツがいる
  • 品種が限定される

無洗米の炊き方は後でもご紹介しますが、普通の白米とは水の量が少し変わるなど、ちょっとしたコツがいくつかあります。でも、ポイントをおさえればそんなに手間はかかりません。

最近ではいろんな品種の無洗米を見かけますが、やはり普通の白米に比べると限定されてしまいます。

ちなみに、今私の家にあるのは”こしひかり”です。その他にも、あきたこまちなどの銘柄の無洗米も販売されています。

今一番気になっているのは岩手県のお米”銀河のしずく”です。名前もパッケージもとても素敵で、ぜひチャレンジしたいと思っています。

無洗米の炊く時の3つのポイント

無洗米を炊くときに気を付けたいのは次の3つのポイントです。

  • お米の量は手早く計る
  • 水の量はお米1合当たり、通常より大さじ1~2杯分多めに入れる
  • 炊く前に夏は30分、冬は1時間ほど水に浸ける

無洗米はとても乾燥しやすいので、お米の軽量は手早く済ませてしまいましょう。同様にお米を保管する時にも、乾燥を防ぐために密閉しておくとよいです。

水の量は、お米1合当たり大さじ1~2杯程度多めに入れます。無洗米は肌ヌカがきれいに落ちているため、お米の量が通常の白米よりも多くなるからです。

吸水は普通の白米で炊飯する時と同じですが、お米が水を吸い込みおいしく炊けます。

まとめ

無洗米は炊き方のポイントをおさえれば、おいしく食べることができます。 準備の手間を省いて、今まで通りのおいしいお米が食べられるならとても嬉しいですよね 。

また、少々値段が高く感じますが、実際は普通の白米とあまり変わらないこともわかりました。

私のようになんとなく無洗米を避けていた方は、1度挑戦してみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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