私は現在、大学で理系学部に所属しています。そして感じるのは圧倒的に女子が少ないことです。
理系に女の子が少ないのはもはや当たり前のようなことですが、どうして男女でこんなにも差があるのでしょうか。今回はその理由を考えていきます。
理系に女子が少ない理由
私が初めて理系に女子が少ないことを実感したのは、大学別模試を受験した時でした。
「あれ。男子しかいない…、あっ、あそこの席の子は女の子だ!」
みたいな感じです。
理系に進むと決めてから、女子が少ないことは承知していました。でも、実際「こんなに違うのか」というのはこの時初めて感じたのです。
でも、どうして理系に女子が少ないのでしょうか。
就職先が男性っぽい
大学の進路を考える時は、その先の就職先のことも考える人が多いですよね。私も学部を決めた1番大きな要因は「将来やりたいこと」でした。
理系の就職先というと、
- 機械系
- IT系
- 化学系
などなど、分野によって様々ですが、男性のイメージが強い業界が多いです。また、職種も研究者やエンジニアなど、どちらかというと地味な印象を受けます。
高校生の女の子は興味を持ちにくい分野になっていしまっているのかもしれません。
実際には、化粧品メーカーや食品メーカーなど、女の子が活躍できそうな分野はたくさんあるんですけどね。
「理系=地味・隠キャ」のイメージ
自分自身が理系の身なので悲しいことですが、「理系=地味・隠キャ」のイメージはあります。
キラキラとしたキャンパスライフを夢見る女子高生から見ると、理系は魅力に欠けるのかもしれません。
でも実際、どんなキャンパスライフになるかは、学部というよりサークルによると思います。
私の学部にも本当にいろんな人がいます。勉強一筋の人、バイトでお金を稼いでいる人、サークルに打ち込む人、自分でカフェを開いた人もいました。
でもサークルの方は個性は豊かでも、どこか似通った雰囲気を感じます。基本的にやりたいことは同じですしね。また、サークルでは様々な学部の人と活動できます。
(理系に隠キャが多いことは否定しません。でも私は逆に文系を知らないので比較はできません。大学にもよるかもしれないので、実際に志望校に通っている先輩に話を聞いてみるとよくわかると思います。)
「理系女子=クール」のイメージ
理系女子というと、なんとなくサバサバしていてクールなイメージもありませんか。
男社会で働く女性というと、強い心を持って課題に立ち向かっていく勇敢な女性を想像してしまいます。
そういう印象があると「自分には無理かも」とか「近寄りがたそう」という風に感じてしまう人もいるのではないでしょうか。
でも実際、そういうクール系な人って優しさも兼ねそろえていることが多いです。
それに、そんな人ばかりではありません。理系女子は少ないですが、その中にもいろんな人がいます。私のようなマイペース人間でも生きていけています。
身近に理系女子の先輩が少ない
進路を決めるにあたって、周りに理系女子の先輩が少ないことも、理系に進みにくい理由の1つかもしれません。
身近に理系の女性がいないと、自分の将来も想像できません。そのため、理系に対してそもそも特別な印象はなく、なんとなく男性のイメージという人もいるかもしれません。
思い返してみると、学校の先生も数学や理科系は男性が多い印象です。
「こんな風になりたい」と思えるようなかっこいい理系女子が増えれば、理系の進路を考える女の子も増えるかもしれません。
理系科目が苦手な女の子が多い
数学や物理が苦手という女の子は多いと思います。逆に理系でも生物や化学の方が比較的人気のある印象です。
理系科目に苦手意識があると、自然と将来も文系の学部を考えますよね。
実は私も理系科目が苦手です。本番のセンター試験の結果も、数学より国語や英語の方が点数が上でした。でも不思議と苦手でも嫌いではなかったんですよね。先生がよかったのかもしれません。
理系に進学すると決めてからは、さすがに苦手な数学の点数が伸び悩み、嫌になる時もありました。そんな時は「数学ガール」という結城浩さんの本を読んでいました。この本を読んでは、数学の楽しさを思い出し、勉強を再開していたころがなつかしいです。
まとめ
今回は私なりに、理系に女の子が少ない理由をまとめてみました。
- 就職先が男性っぽい
- 「理系=地味・隠キャ」のイメージ
- 「理系女子=クール」のイメージ
- 身近に理系女子の先輩が少ない
- 理系科目が苦手な女子が多い
全体としてみてみると、理系の分野で活躍する女性が少ないことが原因のように考えられます。少しずつ理系の魅力が女の子にも伝えていきたいですね。