大切だと思うことをメモに取りながら読むと、本の内容が整理でき、さらに自分の考えを深めることができます。
本を読み終えて「あー、勉強になったな」と思っても、数日後には内容があやふやになっていたり、心に残った言葉があっても「どのページだっけ」となってしまったり…。せっかく読んだのにこれではもったいないと思いませんか。
このページでは、私が実践している付箋を使ったメモの取り方を紹介します。
読書中にメモをとるメリット
メモを取りながら読書をすることには、
- 本の内容を深く理解できる
- 本で学んだ知識をアウトプットできる
- 後で読むときに振り替えることができる
などのメリットがあります。
本の内容を深く理解できる
メモを書く時には、まず頭の中で本の内容を整理する必要があります。著者の言葉を自分の言葉に置き換えて、整理していくことで内容に対する理解を深めることができます。
また、メモを取っていると自分が理解していないところで手が止まってしまいます。そのため、自分が理解できているのかいないのかをはっきりと認識することができます。自分が理解していないところを確認しながら読み進めることで、その後の内容も頭に入りやすくなっていきます。
本で学んだ知識をアウトプットできる
最近、知識の定着にはアウトプットが大切だという話をよく耳にします。メモを取ることは、読書の中でアウトプットの役割を果たします。読むだけでなく、自分の知識として紙にまとめることで、内容がより自分の中に入ってきやすくなります。
また、メモがあると自分が本の中で重要だと思ったことを後から確認できるため、人に説明するときにも役に立ちます。
後で読むときに振り替えることができる
メモは自分が作った本の要約のようなものです。同じ本を途中から読むときに、少し期間が空いてしまうと、前半の内容が思い出せなくて苦労することがあります。そんなときにもメモがあれば、大切な部分だけ短時間で振り返ることができます。
1度読み終えた本の内容を思い出したいときにもメモが役に立ちます。自分の気に入ったフレーズをメモに残しておけば、その周辺だけ本を読み返すこともできます。
私は印象に残った言葉をぼんやりと思い出して、その周辺を読み返すことがあります。そんな時メモがあれば、どこに書いてあったのかすぐに探すことができます。
しかし、メモをしていなかったころは「どの辺りに書いてあったのか思い出せない」ということがよく起こりました。そうすると本を初めから最後までパラパラとめくりながら探し回らなけらばならずとても大変です。メモを取っておけば後からこのような手間がかかることを防ぐこともできるんです。
読書中の付箋を使ったメモの取り方
私がこのページで紹介するのは付箋を使ったメモの取り方です。ここではメモに付箋を使用する理由と具体的なメモの取り方を紹介します。
手帳などではなく付箋を使う理由は3つあります。
- 本に直接貼っておける
- 気軽に使える
- 前のメモを見たいところだけ取り出せる
メモを本に直接貼り付けておくことで、後で見返すときに探す手間がなくなります。もし持ち運びたければノートなどに貼りなおせば大丈夫です。
手帳などを使うと必要以上にきれいにまとめたくなってしまいます。メモにこだわりすぎると時間がかかり、読書が進まなくなってしまうので、気軽に使える付箋がおすすめです。
また、自分の必要なメモだけ取り出して、見えるようにしておけるのはとても便利です。
私が以前経済系の本を読んでいた時には、知らない用語がたくさん出てきました。その本は初めて出てくる用語には丁寧な説明がついていましたが、さすがに専門用語が出てくるたびに説明がついているわけではありません。そこで私は、本の前半で使用していた「用語の解説の書いてあるメモ」を常に机に貼りながら本の後半も読み進めることにしました。
もし手帳にメモを取っていたら前のページをぺらぺらとめくりながら読まなければならなかったでしょう。
というわけで私は付箋を使ってメモを取ることをおすすめしております。
付箋にメモを取る方法

それではここからは、具体的なメモの方法を紹介します。上にあるのは私のメモの一部です。
1.本を1~2ページ読む
まず、本を区切りのよいところまで読み進めます。「ここはメモしておきたい」というところが見つかるたびにメモすると、ただ写しているだけになってしまい、内容の理解につながりません。
また、本を読んでいると、前の方にいくつかの事柄に関して簡単に説明があり、その少し後に詳しい説明や、それぞれの事柄が関連付けられて説明されているといったことがあります。そのため、内容のまとまりごとに読んでからメモする方が、スッキリと整理しながらまとめられます。
2.重要なポイントを自分の言葉でまとめる
メモは本の内容を書き写すものではありません。本の中から自分が必要だと思う内容を、自分の言葉で説明するつもりでメモに書いていきます。
例えば、知らない用語が出てきたときは、用語とその説明を要約して書きます。
また、重要な内容だと感じた部分は細部までメモするのではなく「どんな内容が書かれているか」が分かるようにメモします。詳しく振り返りたいときには、本のどこを見ればよいのかわかるようにしておけば内容をすべてメモに残す必要はありません。
短い文にまとめようとすることで、その内容を頭の中で反芻し、頭の中に定着させることができます。
3.章の始めのページにメモを貼る
メモは章ごとに分けて取ることをおすすめします。私は付箋の1番上に何章かを書いておきます。そして書き終わったメモは、その章の始めに貼っておきます。
こうすることで、どの章にどんな内容が書かれているかを把握しやすくなります。
「ページごとに貼ってもよいのでは」と思ったこともありました。しかし1ページで1枚付箋を使うほどメモを取ることはあまりありません。また、メモが貼ってある場所がわかりやすい方がよいと感じたので章ごとにしています。
また、「本の中で紹介されている本だけ」をまとめたメモなどを作っても後から役に立ちます。私はそういう章ごとではないメモを、表紙の裏に貼っています。
最後に
この記事では、読書中のメモの取り方についてお話ししました。
メモを取ると本の内容が整理できたり、後から内容を振り返ることができたりといったメリットがあります。
また、私は「付箋を使ってメモを本に貼っていく」という方法がおすすめです。手帳などよりも手軽で便利な付箋は読書メモに適しています。ぜひ試してみてください。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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